飛騨高山の速入寺の坊守、平野恵子さんが癌という病をかかえ、迫りくる死をみつめながら、あとに残していく子どもたちへの思いや願いをつづった『子どもたちよ、ありがとう』(法蔵館)のなかに収められている「ものさしの話」です。 勉 […]
住職よりメッセージ
第107回:「心の龍」
みなさんは、龍を見たことがありますか? 私はあります。 龍は一人ひとりの心の中にいます。 私たちは“人格”という名の龍を持っています。 龍は私たちみんなの心の中にいて、“経験”を食べて成長します。 だから、年を重ね、経験 […]
第106回:「不可思議」
いい日だ つつじの花のむこうを 老人が歩いて行く 赤ン坊をおぶっている 足どりも 軽やかだ 右足 左足 右足 左足 あっ 片足で立った おっ 半ひねり すごいなぁ人が歩くって 私も前は あんな見事な技を こともなく 毎日 […]
第105回:「明順寺ひろばのご案内」
明順寺ホームページをリニューアルして、1カ月少しが過ぎました。お陰さまで自分で更新できるようになったので、こまめに情報を掲載することができます。 先日も、「寺yoga」に参加されていた方から、こんなメールをいただきました […]
第104回:「無常の愛」
病める人、苦しむ人を救うことを生涯の仕事にしていこうと心に決めた人が、長崎に原爆投下されたとき、人の手をふり払って自分一人が助かればいいと逃げていた…。 どれほど人のことを愛しても、私自身の生命が限りあるものである限り、 […]
第103回:「与えてくれた世界」
インドでは人間がいても車のスピードを落としませんが、牛がいると車を止めて横切るのを待ちます。 人間は車をよける能力をもっているが、牛にはない。能力のないものに迷惑をかけるわけにはいかないからだと…。 どうして牛を大切にす […]
第102回:「わが身に行きづまりはない。行きづまるのは私の思いだけである」
これは広瀬杲先生のことばです。 なるほど、行きづまっているのは、わが身のようですが、そうではありませんね。わが身は休むことなく、急ぎこともなくただ遇縁の事実を歩んでいくだけです。 行きづまるのは、心のほうですね。なぜ行き […]
第101回:「報恩講に特別講師!」(告知)
来る12月8日~9日に開催される明順寺「報恩講」ですが、特別講師をお招きすることになりました。 日本におけるブータンの第一人者、ブータンに魅せられた田中敏恵さんです。彼女はいわれます。「ブータンが心を豊かにしてくれた…」 […]
第100回:「遇縁の事実を生きる」
人間は、縁によって生まれ、縁によって死ぬ。まさに遇縁存在そのものです。 「いずれの行もおよびがたき身」という言葉がありますが、この「身」という言葉こそ遇縁の事実を確かめたものなのでしょう。 私たちの身勝手な心は、あれを思 […]
第99回:「花びらは散っても」
明順寺「歎異抄講座」の中津功先生が、広瀬杲先生の体験をお話し下さいました。 ― 広瀬先生のご門徒さまが、就職したばかりの娘さんを交通事故で失ったときのことです。先生はかける言葉もなく帰ってこられ、ふと思いつくままに掲示板 […]