阿弥陀経

~経典とは?~

お釈迦さま(紀元前463年~紀元前383年頃)が在世のころインドではすでに文字が普及していましたが、仏陀の言葉を文字にしるすことは敬虔さをそこな うということからもっぱら記憶暗誦によって説法が伝えられてきました。

経典が成立したのが、釈尊入滅後200年をすぎたころからだと思われます。パーリ語 やサンスクリット語で書かれたものが現存しています。その後これらが漢訳やチベット語訳されていくことになります。

経典は、仏陀釈尊が入滅された直後に開かれた「第一結集」で、弟子のアーナンダが仏陀の説法を復唱するときに「このように私は聞きました。あるときブッダ は…」といって語りだしたことから、「如是我聞」という言葉で始まることになりました。

八万四千といわれる経典が伝えられるなかで、法然上人は『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』を選びとり「浄土三部経」と称しました。親鸞聖人を宗祖と する浄土真宗でも「浄土三部経」を正依の経典としています。

『阿弥陀経』は、お釈迦さまが弟子の問いを待たずに自ら弟子の舎利弗に語りかける形式で説かれ ているところから「無問自説」の経といわれています。年忌法要などでもっぱらよまれ親しまれています。

浄土三部経 仏説阿弥陀経

○『仏説阿弥陀経』の現代語訳はこちらをご覧下さい。