「世界経済フォーラム」 フィリップ・レスラー氏と面談

「世界経済フォーラム」は、スイスに本部を置く非営利財団で、1971年にスイスの経済学者クラウス・シュワヴにより設立されました。スイスのダボスで開催される年次総会が特に知られており、選ばれた知識人やジャーナリスト、トップ経営者や国際的な政治指導者が一堂に会し、健康や環境問題を含めた世界が直面する重大な問題について議論する場となっています。宗教者も招かれ、全日本仏教会からも過去3回出席しています。

本日、面談したのはマネージング・ディレクターのフィリップ・レスラー氏。元ドイツ副首相だそうです。全日本仏教会の理事長が近々代わるとのことから、次の理事長にも会いたいとの要望でお尋ねいたしました。

日本では、東日本大震災で仏教界が重要な役割をしたことを知っている。特にコミュニティーの形成にお寺は中心的役割を担っている。世界はグローバル化をしているが、こうした地域のコミュニティーの大切さを学んでいる、とのことでありました。

世界規模のグローバル化の一方で、経済のローカリゼーション(地域化)が叫ばれているのは事実であります。こうしたことを取り込んだ取り組みを期待したいところです。

心の問題もテーマです。世界では4人に一人が「うつ病」だといわれているほど、世界は病んでいます。不安、いきづらさ、孤独感も広がっています。経済といっても、最後は人間力です。いかに安心していきいきと生きていける社会になるかが問われているのだと思います。

彼は、こうした問題をテーマとして会議を持ちたいと答えてくれました。

世界経済フォーラム2014参加報告が、全日本仏教会HPに掲載されています。http://www.jbf.ne.jp/news/newsrelease/1489.html