東京2組「同朋総会」開催

八田裕生・新組長(そちょう)のご自坊である「常福寺」を会場に開催されました。住職・寺族・門徒会員・世話人さまなどの出席で本堂は満員です。

講師は、北海道教区第5組樹教寺住職の浅野俊道先生です。講題は「同朋会運動の原点―お寺が開かれた場となるよう誰もが集えるお寺作りを創造していこう―」でありました。

北海道開拓の移住者は、富山県、石川県、福井県からの人が多かったそうです。みんな、真宗王国の「土徳」を持った人たちです。

彼らは二度と郷里に帰れないとの覚悟で、本山に参拝し、家族と水杯(みずさかずき)を交わして出てきたといいます。

そうした彼らのよりどころになったのがお寺でありました。北海道の地に、貯金をはたいてお寺を建立していきます。お寺で、人と人が交わる。お互いの苦悩を分かち合う。まさに「寄りあい談合」の場です。

今日、不安や生きづらさ、孤独感を感ずる若者たち。彼らに必要なものが、こうした「寄りあい」なのかも知れませんね。現状のお寺がこれに応えていく場となりえるのだろうか。そのようなことを考えさせられました。

最後に、先生は浄土真宗の寺院のあり方と、つとめとして以下のことを挙げられました。

・「同朋の視座」を見失わない。

・「聞法・学習・伝達」を教化の使命とする。

・「御崇教(ごそうきょう)の精神」を心にかける。

・儀式を「真宗の仏事」として回復する。

挨拶する八田組長
挨拶する八田組長