去る、平成26年12月8日、午後3時より「浅草仏教会創立75周年記念式典・成道会」が、浅草ビューホテルを会場に開催されました。
12月8日は、お釈迦さまが悟りを開かれた日「成道会」に当たります。最初に法要。お勤めしていただきましたのは、浅草寺一山の諸大徳であります。続いて来賓祝辞、私も「全日本仏教会理事長」として、将来への期待をこめて祝辞を述べさせていただきました。
記念公演は、駒澤大学元総長の奈良康明先生です。先生は、「平気で生きていく」というテーマで、「悟りということは、如何なる場合にも平気で死ぬることかと思っていたのは間違いで…平気で生きていることであった」という正岡子規の『病床六尺』を引用され、どんな時でも仏菩薩にお任せして平気で生きていく、これを安心(あんじん)というと講演をまとめられました。
午後6時からは、立食パーティー。地元商店街の皆さまも見え、地元に密着した仏教会として、仏教を発信する街にしたいとの期待が寄せられました。
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浅草地域のお寺は、そもそも明暦年間、江戸の大火のあと、徳川幕府の政策によって浅草の地に集められたものです。したがって、すでに、300年の歴史を担っています。浅草仏教会には、182カ寺が所属し、これは、地域仏教会としては、日本一の規模をほこり、地域社会と密着した活動を行い、多大な成果を上げています。2008年、WFB世界仏教徒会議が、実に30年ぶりに日本で開催されたときにも、地元仏教会として、全面的な支援と協力をいただきましたことは、記憶に新しいところです。