浅草仏教会「成道会」

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法要後、「伝統仏教教団における被災地支援の現状と課題」と題する、社会事業委員会(通称:ひとさじの会)事務局長・光照院副住職・吉水岳彦師の講演を伺いました。

各宗派の被災地支援活動の全体を報告。各宗派とも、泥かき、瓦礫撤去作業、炊き出し、読経ボ ランティアなどは共通するものの、足湯、簡易仏壇の提供、お風呂設営、放射能測定などの独自の活動も展開されており、なかでも傾聴活動、心のケア活動など が、宗教団体としての特徴的活動として注目されました。

炊き出しも当初の食糧支援から、多くの人と触れあう交流の場の提供と意味が変化しつつあり、対話による孤独感や疲労感の軽減につながってきているといいます。

僧侶という立場で喜んでいただける活動、僧侶であることを示す必要のない場合、僧侶であることがかえって障害となってしまうケースなど、様々な課題を提示された貴重な報告でした。

明順寺住職:齋藤明聖

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