明順寺「前住職37回忌法要」

明順寺「前住職37回忌法要」

早いもので、先代住職(父)が亡くなって37回忌を迎えました。私が20歳のときのことでした。なんでこんなことになったのか、強い挫折感のなかで不安の日々を送っていました。

あるとき、ご門徒さまの年忌法要を勤めていたときのことでした。おばあちゃまが「若さん、お経中に隣にずっとお父さまが座って一緒にお勤めしていました よ」と言うのです。私は不信に思いましたが、それから私は、この明順寺を父と一緒にお勤めさせていただいているのだと思えるようになりました。その気持ち は今も失っていません。

いつも隣にいてくださる、いつも傍にいてくださるという安心感が、今日まで私を支え育ててくれたように思います。無事37回忌法要 をつとめられましたことを、父ともども喜ばせていただいています。

父は44歳で亡くなりました。私がいま56歳ですから、親子の年齢が逆転してしまいましたが、これからも先代住職である父にすがりながら、勤めに精進してまいりたいと思います。

なお法要には、浄林寺住職に導師をお願いし、お仲間の同年代の住職方に参勤たまわりました。お集りいただきました皆さまには本当にありがとうございました。

明順寺住職:齋藤明聖

明順寺「前住職37回忌法要」