東京同宗連「第15回総会」「記念講演」

東京同宗連「第15回総会」「記念講演」

東京グランドホテルを会場に開催されました。前年度の事業報告・決算、次年度の事業計画・予算等が審議されました。

記念講演は、曹洞宗天福寺(長崎県)住職・曹洞宗人権啓発相談員の塩屋秀見師。「私の差別意識を問う」という講題でお話しくださいました。優しいお人柄の なかに、差別に対するきびしい姿勢が垣間見られる講演でした。

ご自身の、具体的な学び、さまざまな人との出遇いをお話になりながら、どこまでも差別する側 からしか見ていない自分があることに気づかされる、自分自身の差別意識の点検が人権の第一歩なのだと訴えられました。

また、禅の教えに「切り口のちがいで 争うな」というのがあるそうです。円筒形をタテに切れば、長方形にしか見えません。横に切れば、円にしか見えないのです。「ブルナーのプロークンB」とい う心理学の法則があるそうです。縦に12 13 14と書き、横にA 13 C と書きますと、13がBに見えてしまいます。

一元的にしかものを見ない、表面的にしか見ることができないことの危険性、多面的に社会の実態を深く見る視点を養うことの重要性を学ばせていただきました。

明順寺住職:齋藤明聖

東京同宗連「第15回総会」「記念講演」