榧寺(蔵前)の「かやの木会館」を会場に開催されました。
浅草の真言宗智山派有志による法要に引き続いて、NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」所属、「東京自殺防止センター」電話相談員の藤澤克己さん(浄土真宗本願寺派安楽寺副住職)をお招きして「自殺問題と仏教とお坊さん」と題する講演を聞きしました。
藤澤さん~死にたくて自殺する人はいません。自殺する人は弱い人でもなければ命を粗末にしている人でもないのです。本当はもっと生きていたかったのです。 でも生きていくのがつらくて、できなくなって、死ぬしかないと思いつめて亡くなっていったのです。つらい気持ちを誰かに打ちあけてもらえばいいのですが、 人に迷惑や心配をかけてはいけないと自分ひとりで背負いこんでどうにもならなくなってしまうのです。
遺された家族の心理的ダメージは深刻です。自殺への偏 見をなくして自分のこととして考えましょう。つらいとき、そっとしておいてもらいたいですか?それとも声をかけてもらいたいですか?相手をありのままに認 めて相手の気持ちに寄り添うことができたら、言えなかった悩みが話せるようになるかもしれません。「いいんだよ、今のままで」「いっしょにいることができ てうれしい」思いやりのひとことがホッとさせてくれることがありますね。いっしょに泣いてくださる阿弥陀さまは、ありがたいです。(趣意)
明順寺住職:齋藤明聖
●困ったときの相談窓口