第40回:「がんは悪い病気なのか?」

「小池統合医療クリニック」の小池先生の紹介で「サイモントン・ジャパン」の認定トレーナー第1号である川畑伸子先生に会うことができました。先生 から「感謝を込めて…」というメッセージとともにいただいた『がんのイメージ・コントロール法』(川畑伸子著・同文館出版)を読んでみました。

『がんのイメージ・コントロール法』(川畑伸子著・同文館出版)がんは不治の病で痛みや苦しみを与える攻撃者だという社会通念がありますが、この本によると、がん細胞は正常細胞を攻撃することはないのだそうです。

「がんは本質的に弱くて不安定な細胞なのです。がんは混乱して誤った情報を得たために、本来死ぬべきタイミングで死ぬことができずに増え続ける細胞なのです。

その結果、他の臓器を圧迫したり邪魔をして機能させなくするわけです。Dr.サイモントンいわく、細胞のメカニズムとしてもっとも似ているものは脂肪細胞だということです。しかし人は脂肪細胞を攻撃的で怖いと思うことはありません」。
がんに対するイメージを変えることによって、ストレスを緩和し、がんが改善された驚異的な数字が報告されています。インドのヴェーダ医療では「病気は恵み である」とはっきり定義されているそうです。お釈迦さまは「正見」ということを説かれましたが、病の健全な受けとめ方が大事なのですね。
川畑先生には「明順寺秋季彼岸会法要」にお越しいただき、こころと病気についてお話いただきます。ご期待ください。

明順寺住職:齋藤明聖