明順寺「彼岸会法要」

明順寺「彼岸会法要」

午前11時より勤行。本堂にあふれるご参詣でした。阿弥陀経中にお焼香をしていただき、そのあと同朋唱和(どうぼうしょうわ)でお勤めしました。

講演は「サイモントンジャパン」副理事長・サイモントン療法認定トレーナーの川畑伸子先生。先生の進めるサイモントン療法については別にまとめてありますので、コチラをご覧ください。

サイモントン博士は晩年、仏教に強い関心を寄せられていました。「私がずっと研究してきたこ とは、2500年前に仏陀釈尊が言われていた」と、述べておられるほどです。なるほど、川畑先生のお話も心の問題が健康に欠かすことのできないものである ことをお話になっているのですが、そのお話のすべてがあたかも仏教を背景にしているかのように感じられるものでした。

人間は何で生きるの?と言われると、生きる理由が見つからない人が多いのだそうです。ダラ イ・ラマ法王は「人間の生きる意味は、幸福を体験することだ」と言われているそうです。これは人間の純粋で基本的な欲求でしょう。心のときめき、心の悦 び、それが気を元にもどし「自己治癒力」を発揮させることにつながるということです。
WHOは健康を、身体面・精神面・社会面・スピリチュアリティーと定義しているそうです。健康は、体が病気でないことだけではないのですね。あらためて身 心一如、病は気から、ということを再認識させられ、生きる意味を問いただされた貴重な講演でした。

講演後、「劇団前進座」の江林智施(えばやしともせ)さんが、法然上人800回忌・親鸞聖人750回忌を記念しての特別公演『法然と親鸞』について、PR。江林さんは大分県にある同じ大谷派寺院の娘さんで、お盆などでは帰郷して法務のお手伝いをされているそうです。大変親しみやすく劇の紹介をしていただき、観劇への期待が大きく膨らみました。

最後はピアノ演奏。お檀家さまの紹介で、遠藤理史さんが素敵なクラッシック音楽を弾いてくださいました。ショパンの子守歌・リストの愛の夢・ショパンのノクターン(夜想曲)。美しいメロディーに心が癒されました。

明順寺住職:齋藤明聖

明順寺「彼岸会法要」