第138回:「中東地域における人質殺害の報に係る理事長談話」

全日本仏教会理事長として、以下の談話を発表しました。

ISILと呼ばれる過激派組織によって、邦人2名を含む、何の罪もなく人質となった人々が殺害されるという、極めて悲惨な事態に深い悲しみと憤りを覚えます。亡くなられた方々に対し、深く哀悼を捧げるとともに、ご家族の皆さまに心よりお悔みを申しあげます。

私たちは、尊いいのちが奪われることのない世界の実現に努めていく必要があります。同時に、暴力に苦しむ人々のみならず、暴力の側に立ってしまう人間の相(すがた)を、悲しみの眼をもって見つめていかなければなりません。

全日本仏教会は、仏教諸国ならびに諸宗教との交流を通じて相互の理解を深め、今後も世界平和の進展に寄与していく所存であります。

2015年2月13日
公益財団法人 全日本仏教会理事長 齋藤明聖