第87回:「新春のご挨拶」

新春のお喜びを申し上げます。
慈光のもと益々ご健安にてお過ごし下さいますよう念じ申し上げます。

私も今年で60歳を迎えることになりました。明順寺の法務にたずさわって40年。一代30年と考えますと、私も在職の長い住職となりました。

一年に5パーセントの家で葬儀があると言われています。20年で100パーセント。ちょうど 私が40歳のとき、お檀家さまに手紙を出しました。この20年で計算上、お檀家さまの葬儀を一通りお勤めしたことになります。葬儀を勤めて、初めて住職と お檀家さまの信頼関係ができる。そういう意味では、この20年で私はようやく皆さまに自己紹介が終えたのです、と。

そうしますと、40年ということは計算上、葬儀を二まわりしたことになります。いささか疲労感が蓄積してはおりますが、健康維持に心がけ、いよいよお檀家さまの期待に応えて法務に勤しんでまいりたいと思います。

明順寺住職:齋藤明聖