第30回:「人生に何一つ無駄はない」

これは、東京2組「蓮光寺」のご門徒である篠﨑一朗さんの著書(東本願寺出版部)の題名です。

篠﨑さんは、ガンの治療をされながら、これを縁として、蓮光寺でとことん仏法を聴聞され、自分自身のほんとうの姿に目覚め、生きる力を得て、末期ガンを克服しました。

私もなんども聞法会で会っていたのですが、ゆっくりお話する機会もなく、いただいた著書も机の上に置いたままになっていたのですが、最近手にとってみて驚いたことに、統合医療をすすめる「帯津三敬病院」に通院されていたとのことでした。

明順寺のご門徒でやはり「帯津三敬病院」の患者さんであるIさんにさっそく篠﨑さんの本を差し上げたところ、Iさんから「篠﨑さんに会って話をしまし た!」という悦びの電話をいただきました。

どこでどのように「つながる」のかわかりませんね。ご縁の不思議を感じますが、これも単なる偶然ではなく、阿弥 陀さまのはたらきの必然なのかと思われます。

明順寺住職:齋藤明聖