2024年「春季 彼岸会法要」つとまる

2024年3月20日午前11時より「春季・彼岸会法要」が執行されました。

あいにく午後から荒れた天気が予想される中、50人ほどの皆さまがご参詣下さいました。

お勤めは、コロナもほぼ心配なくなり、平常通りの次第です。

住職直登壇、焼香、三帰依文、表白、仏説阿弥陀経、短念仏、回向。下高座して正信偈、同朋奉讃です。

法話は、本山より「能登半島地震」についての募金が呼びかけられており、協力のお願いをさせていただきました。

春の暖かさは、大地に萌ゆる草花によりて親しく感じられる。単にこの身の気持ちがよいだけでは、天日の有難さは普遍性をもち得ぬ。大地と共にその恵みを受ける時に、天日はこの身、この一個の人間の外に出て、その愛の平等性を肯定する。本当の愛は、個人的なるものの奥に、我も人もというところがなくてはいけない。ここに宗教がある、霊性(宗教精神)の生活がある。(『日本的霊性』鈴木大拙)

仏教は仏陀(覚者)になることが目標ですが、それだけではお互いが救われることはありません。共に救われるという大地が必要なのです。いのちの大地(浄土)を共にする、そういう自他の存在を頂戴していく世界が大乗仏教の神髄です。

アメリカでも、浄土教(他力の思想)は、「Pure Lando Buddhism」として認知されています。

※25年前に新調した「打敷(うちしき)」、大事にしまっておいたものを掛けてみました。白地の上に蓮華の刺繍がある見事なものです。皆さまに喜んでいただけて良かったです。

※彼岸会にあたりお預かりしました法名は、尊前にお供えし、ご供養申し上げましたことをご報告申し上げます。