浅草仏教会「戦死戦災殉難者追悼法要ならびに東日本大震災犠牲者7回忌法要」に出仕

2017年3月9日11時より浅草本願寺「慈光殿」にて浅草仏教会主催による「戦死戦災殉難者追悼法要ならびに東日本大震災犠牲者7回忌法要」が執行され、私、住職が導師に、副住職の瑶子も出仕しました。

これに先立って、10時30分から「慰霊碑」前でも勤行。参列者の皆さまにはお焼香していただきました。

慈光殿での法要は、入堂、出仕、退出に「仏教讃歌」が入り、荘厳な雰囲気になりました。

参考に私が読み上げた「表白」を載せておきます。

表 白

敬って大慈大悲の阿弥陀如来ならびに

十方三世一切の諸仏三宝に白してもうさく

本日ここに有縁参集の人びとと共に

浅草仏教会 戦死戦災殉難者追悼法要

併せて東日本大震災犠牲者七回忌法要を勤修したてまつる 

それおもんみれば今や戦後七十二年

洋の東西、無慮八千五百万の人命を損なう悲惨なる先の大戦を知らざる者多し

また未曽有の大地震と巨大津波、人知を超えた原発事故

未だかなわぬ被災地の復興さえ、歳月を隔てなば疎遠となりなんや

いわんや生死の界を異にせば

すべて夢のごとく、忘却は人の世の習いというべきか

しかれども我ら今日

ここにあいつどいて法莚を展べ当時の苦難を語らう

古語に曰く

前(さき)に生まれん者(もの)は後(のち)を導き

後(のち)に生まれん者(ひと)は前(さき)を訪(とぶら)え

連続無窮(むぐう)にして

願わくは休止(くし)せざらしめんと欲す、と

―道綽禅師『安楽集』―

先人を訪いてその導きにあうこと

まことにこれ深き因縁のしからしむるところなり 

希わくは

あらためて三界六道の冥闇を厭いて、心を安養浄土の華台にかけ

謹んで迷界の愚昧を恥じて

ひたすらに戦火なきことを念じ、とこしなえに戈用いざることを誓い

世の安穏を願いつつ仏恩報尽のつとめに勤しまんことを

伏して請う

如来、大悲を垂れて哀愍納受したまえ

平成二十九年三月九日

浅草仏教会三部 真宗大谷派寺院有志

明順寺住職 釋明聖 敬白

出仕する副住職
出仕する住職
慰霊碑
慰霊碑前での勤行
参列者の焼香
慈光殿での勤行