公益財団法人 全日本仏教会が、去る1月26日、東京プリンスホテルパークタワー「プロビデンスホール」を会場に「新年懇親会」を開催しました。
出席者、約470名。仏教界内外から大勢の方々が出席され、和やかに新年の挨拶を交わしました。
今年は、第31期から第32期への移行の年となります。私、理事長は6月中旬までの任期となりますが、会長以下、4月1日からのスタートです。
現会長・副会長、次期会長・副会長が顔をそろえて、皆さまにご挨拶されました。
私の挨拶を載せておきます。アマゾンの問題にも触れています。
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皆さま、明けましておめでとうございます。
本日は、「新年懇親会」のご案内を申し上げましたところ、昨年にも増して500名近い皆さまのご出席を賜りましたこと、有難く厚くお礼申し上げます。
旧年中は、本会の諸活動に格別のお力添えを賜り、特に「第43回全日本仏教徒会議愛媛大会」が成功裡に円成いたしましたこと、皆さまのお力添えの賜物と厚くお礼申し上げます。
ところで、最近、皆さまが私の顔を見ますと、「アマゾンは?」と質問されます。詳細は省きますが、先ほどの理事会で今後の対応について協議し、1.アマゾンへの要請文の送付 2.広く社会の期待に応える態勢づくりのための「仏事執行相談に関する協議会(仮称)」の設置をご承認いただいたところであります。
僧侶の宗教行為を、お布施を定額にすることで商品として販売することは、宗教に名を借りた商行為そのものであり、極めて遺憾であります。経済性と利便性を追求するあまり、人間をモノとして扱い、宗教をもモノとして販売する。人間の理性至上のあり方に「危うさ」を感じるものであります。
さて、今年はご案内のとおり、4月1日より第32期がスタートいたします。来年には、財団創立六十周年を迎え、「全日本仏教徒会議福島大会」、さらにその翌年には「WFB世界仏教徒会議日本大会」が予定されていることであります。
記念事業全体のテーマも決定いたしましたので、ここにご披露申し上げます。「ご縁をかたちに、絆を行動にー私からはじまるー」
このテーマのもと、全国の仏教徒が一致結集していただきたく、皆さまのなお一層のご協力をお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
2016(平成28)年1月26日
公益財団法人 全日本仏教会
理事長 齋藤明聖
