第47回:「“仏教&浄土真宗へのいざない”翻訳にあたって」

私が、WFB世界仏教徒会議でロサンゼルスに行ったのが、1988年。懐かしく東本願寺ロサンゼルス別院のホームページを開いてみると、すべて英語。もう日系4世・5世の時代でしょうから英語が主たる共通語になっているのかも知れません。

当時、お葬式のことを尋ねると、お通夜におおぜいの人が見え、お葬式は家族・親族だけだということでした。共働きの世帯が多いからだそうです。いま、日本の葬儀事情がそうなっていますね。お通夜がたいせつな弔問の場へと変化しています。

別院のホームページを読んでみますと、アメリカのキリスト教文化社会を背景にして、日系人を 中心としたアメリカ人に、いかに仏教を伝えるか腐心されていることがわかります。そこで、「仏教へのいざない」・「浄土真宗へのいざない」が、どのように 表現されているのでしょうか、興味をもって翻訳を始めました。

翻訳にあたっては、シンプルな英語表現をできるだけ残すことに心がけました。そのほうが、現 代の日本人にもかえって仏教が理解しやすいのではないかと考えたからです。なにぶんにも私のつたない英語力ですから、適切でない日本語訳があるかもしれま せん。皆さまの温かいご教示がいただけたら幸いです。

“仏教&浄土真宗へのいざない”翻訳にあたって

明順寺住職:齋藤明聖