真宗大谷派「戦争犠牲者追悼法要」~平和を願うつどい

参加はできませんでしたが、案内状に書かれていたことの一部を載せておきたいと思います。

本当に深い悲しみから学んだ人の発言は重いものがあります。貿易センタービルで兄を亡くされたデービット・ポトーテさんは「何の罪もない、たった一人の兄 の生命をどうして奪うのか?こんなテロは許せない。こうなったら戦争だ」と言っていたのです。

ところがお母さんは「そんなことを言うのはもう止めておく れ。子どもを奪われてお母さんは悲しい。戦争になったら、こういう悲しみをする人がまた生まれる。もうたくさんだ。お母さんは悲しい」と、懇々と説いたそ うです。

デービットさんは、そのお母さんの言葉でガラっと変わって「ピースフル トゥモロウズ」という遺族の会をつくって戦争はやめようという運動を始め ました。…本来、その国自体やそこに住む人々とは友だちになれるはずです。いまから本当の人間関係をとりもどす、一人ひとりの歩みを始めようではありませ んか。

明順寺住職:齋藤明聖