第78回:「“報恩講のつどい”日時の変更について」

年の暮れが近づくと、もう今年も終わるのかと些かの感慨を覚えます。今年もいろいろありましたが、無事に一年を終ろうとしている。来る年はどんな年になるのだろうか。よい年であってほしいと願わずにはおられません。

12月22日は「冬至」です。古来より、この日に柚子湯につかり、かぼちゃを食して一年の健康を祈りました。外国では「冬至まつり」という習慣があり、太陽の最も弱い冬至を無事に越せたことを喜びます。クリスマスは、そうした風習を巧みに取り入れた行事です。

明順寺では、従来、11月第2金・土曜日に「報恩講のつどい」を開催してまいりましたが、平成23年から1カ月遅らせて12月第2土・日曜日に開催することにいたしました。

私たち浄土真宗では、一年は「報恩講」に終わり「報恩講」に始まると言われることに因み、冬至・歳暮の季節を意識して、一年を無事に過ごせたことに感謝し、また新たな一年の元気をいただけるような行事として「報恩講」を生まれ変わらせたいと思うからです。

つきましては、一年の最後を締めくくる歳末大法要として「報恩講」を開催いたします。何かと お忙しいことと存じますが、お世話になった方々にお歳暮を届けるが如く、仏さまにも感謝を申し上げる機会として、ぜひ「報恩講のつどい」にご参詣ください ますようご案内申し上げます。

明順寺住職:齋藤明聖