東京都仏教連合会「成道会のつどい」

東京都仏教連合会「成道会のつどい」

九段会館で開催されました。参加者約500名。式典は、清水谷孝尚・浅草寺貫首(東京都仏教連合会会長)導師のもと楽入りの法要。引き続いて塩入亮乗師の法話をいただきました。

第1部講演は、柔道の山下泰裕先生。幼少のころから体も大きく体力を持て余し、同級生に怖が られる存在だった。金メダルを取ったときに同級生からもらった「表彰状」を今も大事に飾っている。過去の栄光の品々は、どこにしまったかも忘れてしまっ た。未来を見すえて今を生きることが好きだ。まだまだ発展途上だ。今は世界に柔道をとおして柔道の心を広めていきたい。

柔道を長くしていると選手の欠点はすぐに分かる。でも、その選手の長所を見出し、それを引き 出してあげることが難しい。柔道は帰るところがある。それは加納治五郎先生の柔道の心だ。帰るところが出発点だ。今の日本人は目に見えない大事なことを失 いつつある。仏教界もがんばってほしい。そのような言葉が印象的でした。山下先生の礼の姿勢に感動を覚えました。

第2部は、「悠々アンサンブル」の演奏。中国琵琶、笛、二胡、シンセサイザーの饗宴です。声明(しょうみょう)とのコラボもあって、音楽には国境がないことが伝わりました。

明順寺住職:齋藤明聖

東京都仏教連合会「成道会のつどい」