明順寺「盂蘭盆会法要」

明順寺「盂蘭盆会法要」

仏教讃歌「みほとけにいだかれて」が流れる中、住職が直登壇して焼香・三帰依文・表白・仏説阿弥陀経を拝読。下高座して正信偈同朋奉讃が唱和されました。

講演は、京仏具「小堀」専務取締役の小堀進さん(ブログ:仏壇日記!by小堀進)。 大きなスクリーンとプロジェクター、スピーカーを持参され、画面を駆使してお話くださいました。

「小堀」さんは社会貢献として、全国の寺院が使い残した ローソクを電気の供給が不安定な発展途上国に送る運動を進めています。ネパールにも送られているそうで、子どもたちはこのローソクの明かりをたよりに勉強 することができるのです。

仏具や仏壇ができるには材料だけではなく、それらを加工する道具と技術が必要です。今日そうした貴重な伝統技術がないがしろにさ れ失われつつあります。そこで「小堀」では工場で「金箔押し」の体験学習を進めています。経験をとおして金箔押しの工芸技術に注目していただけるようにな るのです。

小堀さんが若い頃、仏具を売りたいとの思いに駆られていた時のことを話してくださいました。お寺に仏具を寄付されたご夫婦が「小堀さん、ありがとう。これ で何とか生きていけます」。そのご夫婦は、最愛のお子さまを亡くされていたのでした。お寺に仏具を寄付することで、子どもに会いにいく気持でお参りするこ とができる、そう考えたのでした。仏具が欲しかったわけではなかったのです。

商品を売るということは、顧客満足のいい商品をお買い求めいただくということ を超えたものがあるのですね。小堀さんのお話のすみずみに仏さまがはたらいていることを感じさせていただきました。

玄関脇の会議室では3日間「念珠展示即売会」を実施しました。いろいろな種類の菩提樹や水晶のお数珠が展示され目を楽しませていただきました。お気に入り のお数珠をお買い求めになられた人も多く、安心して買っていただけたのがなによりでした。小堀進さんと京仏具「小堀」さんに感謝です。

明順寺住職:齋藤明聖

明順寺「盂蘭盆会法要」