「東京同宗連」研修会

「同宗連」は正式には「同和問題に取り組む宗教教団連帯会議」といいます。

その集まりは広く、仏教・神道・キリスト教・新宗教の諸教団で構成されています。

私ども宗教教団は部落差別を温存し助長してきた体質を切開し、差別解消、人間解放の実現に向けて機能していかなければなりません。 わたくしども宗教者も自らが差別者であるとの自覚にたって、真摯にさまざまな人権問題を受け止めて研修し続けていかなければなりません。その「同宗連」の 東京地区での集まりが「東京同宗連」です。わたくしも真宗大谷派東京2組から推薦されてその委員になっています。

講義は部落解放人権研究所所長の友永健三さん。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という言葉で有名な「水平社宣言」(1922年3月3日)から時代をおって部落解放運動が歩んできた歴史を追いながら、 最近の差別事件や今後の課題について3時間におよんで講演されました。

部落差別問題は、1995年に日本が加入した「人種差別撤廃条約」にも、インドのカースト制度にもとづく差別などと同じく差別問題として位置づけられてい て、国民の主体的取り組みとして撤廃されていかなければならないことを改めて認識させられました。

明順寺住職:齋藤明聖