「釈迦内柩唄」のご案内

釈迦内柩唄のご案内

「釈迦内柩唄(しゃかないひつぎうた)」は、水上勉・作、米倉斉加年・演出の作品。劇団希望舞台が演じる舞台劇です。1000回公演をめざして全国巡演中。

日時:2012年11月29日(木)14:00~・19:00~
場所:小金井市民交流センター 042-380-8077

お問合せ:劇団希望舞台 0493-81-3813
制作部直通 090-2779-5917(玉井)

釈迦内は秋田県、花岡鉱山が近くにあった在所の地名。その地で、代々つづいた死体焼き場の家業を引き継ぐことになったふじ子の物語。その仕事ゆえに忌み嫌われ、蔑まれる家族。しかしそこには家族の深い絆と愛情、わけへだてない人間に対する優しさがあった。

酒を呑まずにいられなかった父、その父が山の畑いっぱいに咲かせたのは火葬場の灰で育てたコスモスだった。ふじ子は父親を焼く釜の掃除をしている。ふじ子の胸に、さまざまな家族の思い出がよみがえった。二人の姉のこと、母親のこと、花岡鉱山から逃げてきて憲兵に殺された雀さんを焼かなければならなかった日のことなど…。

コスモス畑をぬけてくる馬車の鈴の音。いつもは棺桶を運んでくる馬車が、今日は姉さんたち乗せてくる。家を離れて遠くに暮らす姉たちが帰ってくるのだ。父を弔うために…。

ふじ子が言う「死ねばみんな灰になる」と。この世の究極の真理に今、生かされていることを知る。弥太郎は言う「花は死んだ者の顔やで」と。

※悲しみの底に光る、限りないいのちの豊かさ。時代に問いかける人間讃歌
※ふるえるような怒りの奥底に、すがるような「いのち」の願いがあった

釈迦内柩唄のご案内

1件のコメント

  1. アバター画像 明順寺住職 : 齋藤明聖 より:

    この劇は、人権や戦争など現代社会が抱える諸問題にひとすじの光を投げかけているように思います。全日本仏教会、東京都仏教連合会が推薦しています。お近くの方はぜひどうぞ。

ただいまコメントは受け付けていません。