第65回:「2011年から冬至の季節に『報恩講』を開催します」

明順寺では、毎年11月に開催していた「報恩講のつどい」を、2011年より冬至の季節に変更することにいたしました。「一年は報恩講に終わり、報 恩講に始まる」との言葉もありますが、「報恩講」に冬至という季節感を加えて、より皆さまに親しんでもらいたいとの願いからです。

暦(こよみ)のうえでは12月22日ころが冬至にあたります。太陽が一番南にくるときで、もっとも昼間が短く夜が長い季節です。夏至(げし・6月22日ころ)と比べて約5時間の差があります。

冬至には、お風呂に柚子を浮かべて「ゆず湯」昔より冬至には、お風呂に柚子を浮かべて「ゆず湯」にはいりました。風邪をひかないとの謂わ れです。地方のお寺によっては仏前に供えた柚子に無病息災を祈念する行事も勤められるそうです。また冬至には、「かぼちゃ」や「こんにゃく」を食べます。 中風や風邪にかからないといわれます。「冬至こんにゃく砂はらい」、一年間にたまった砂はらいの意味です。

冬至には世界各地でも「冬至祭」が開催されます。太陽の力がもっとも弱まった日を無事に過ぎたことを祝う日で、キリストの誕生を祝う「クリスマス」も、もともとは「冬至祭」が起源であったといわれています。

明順寺「報恩講のつどい」は、2011年は12月第2土曜日・日曜日の開催といたします。お 土産に「柚子」と「法語カレンダー」を用意いたします。歳暮のお寺参り、お墓参りをかねて、一年の無事を感謝し、先祖や親鸞聖人や阿弥陀さまに感謝する 「歳末大法要」として、大勢の皆さまのご参詣をお待ち申し上げます。

※詳細は「報恩講」のページをご覧ください。

明順寺住職:齋藤明聖