2013年10月5日(土)午後2時より「浄林寺」を会場に開催されました。講師は、大谷派僧侶・産業カウンセラーの三橋尚伸さんです。出席者45名。明順寺からも6名が参加しました。
浄林寺門徒の野村文男さんの調声のもと「正信偈・同朋奉讃」を唱和。さっそく三橋先生の法話に入りました。
―
昔は死にたくない時代でしたが、現代は死にたくても死ねない時代です。生き方、死に方の決定権が家族に移行しています。本人の想いと家族の想いが違うこともあります。本人もつらいし、家族もまた負担をしいられます。
苦の内容を考えてみると、自分の価値観や理想から外れると人間は苦を生じ、症状や病気が発現します。私たちの煩悩はなくならないので、苦しみは無限に増大していきます。
人間は、世間や他者の要求に応え、目標完遂の連続を生きています。そこで、わが身を常に自覚する生き方が重要なのです。
命は自分のものですか?私は「預かりもの」だと思います。だから命は大切にしなければなりません。そして自分が死んだときは、また返すのです。
「どうせ」ではなく、「せっかく・たとい○○でも」という生き方。それが浄土の価値観をもって生きるということです。自らに善を行なう力はなく、縁によって造悪する身の自覚をもって生きることです。
―
閉会後、会場を「明順寺」に移して懇親会を開催しました。出席者33名。まれにみる懇親会出席者の多さです。楽しく懇談しながら「松茸弁当」をいただきました。