東京2組「いのちのふれあいゼミナール」

東京2組「いのちのふれあいゼミナール」

親鸞聖人に人生を学ぶ講座「夜の寺子屋」全6回をうけて開催されました。9ヶ寺合同の主催です。参加人数約45名。明順寺からは12名が出席しました。

講師は、顕真寺住職・近田昭夫先生です。「夜の寺子屋」の講師を勤められた新井義雄さんの師と仰ぐ先生で、ご門徒さんも近田先生に会えることを楽しみにしておられました。

講題は、「念仏学校一年生」です。校庭から教室に入る。景色が逆転するでしょ!校庭が見えるようになるのです。仏法を聞くと、仏法がわかるんじゃありません。娑婆(しゃば)が見えるようになるのです。自分がわかるのです。

生活のなかで仏法に出会おうとするから、だからダメ!生活の中心になっていますか?生活の一部にしかなっていないから、話はわかるけど、わからないのです。わが思いの中に生きている。思いを取るにはと考えてしまう。それじゃあ、仏法に出遇(あ)えません。
念仏の生活のなかで、この世のことをさせていただくのです。

みんな、自分の思いの中でしか生きていない。自分の思いで疲れていると気がついたとき、人間 として願ってやまないことが、やっとわかるんです。ダメな者が、ダメなまま安心して生きていける。煩悩具足に気づかされたら、仏の世界ですよ!念仏学校に は2年生も3年生もありません。卒業もないのです。

熱の入ったお話でしたが、皆さん、世の生業(なりわい)に生きていく、勇気をいただいたようでした。

明順寺住職:齋藤明聖

東京2組「いのちのふれあいゼミナール」