浅草仏教会「成道会(じょうどうえ)」

お釈迦さまが悟りを開かれた日、12月8日を記念しての法要です。蔵前にある浄土宗「榧寺」において開催されました。

天台宗の皆さまによる法要に引き続 き、「聖路加国際病院」理事長・日野原重明先生のお話を伺いました。

先生は日本に米国医学を導入された第1人者で、患者参加型医療・予防医学・終末医療の 推進などに貢献され、現在は「新老人運動」を提唱される一方、全国の小学校で命の大切さや生き方、平和について話す「いのちの授業」を続けておられます。

5年後、8年後のスケジュールも決まっているほどのお元気な97歳の先生です。

講題は「いのちと生きがい」でした。およそ1時間の講演でしたが、立ったま まのお話で、奇跡的なお元気さが伝わってきます。お話の合間に長寿の秘訣を語られますが、塩分控えめ、ローカロリーを保つこと、神仏の前に誓約することが 大切であることだそうです。

歳をとると自分の時間が増える、与えられた「いのち」をどう使うのか?今の時を大切に、これが「生きるということ」だと言われ ます。最後に先生が書かれたものを紹介してくださいました。「人間は出あいで始まり、いろいろの出あいと自己開発・自己活用と生き方の習慣の形成とが人生 の脚本を作る。すべてが生き方の選択。いのちは与えられたもの。人生は自分でつくる。」

明順寺住職:齋藤明聖