報恩寺「報恩講」

報恩寺「報恩講」

親鸞聖人形見のご影(えい)を安置する大きな本堂は立派におかざりされ、逮夜法要とご満座の法要は楽(がく)入りの法要が執り行われ、御旧蹟寺院ならではの格式ある報恩講が勤められました。
逮夜法要では、私(明順寺住職)が『御伝鈔』を拝読させていただきました。『御伝鈔』は本願寺3世の覚如上人(1270~1351)が制作された『親鸞伝 絵』のなかから詞書だけを別出したもので上下2巻からなりたっています。蓮如上人ご制作の『御文』は1字下げ『御俗姓御文』は2字下げ『御伝鈔』は3字下 げといわれ、拝読物のなかでは最も重いものです。一般寺院ではなかなか拝読される機会に恵まれません。

明順寺住職:齋藤明聖

報恩寺「報恩講」