高齢化社会を迎えて「家族葬」が増えています。形式に流されることなく、心をこめて家族を送りたいとの思いからです。
明順寺は本堂が３階にあるために、一般会葬者のいるような葬儀の会場としては適応できませんが、行事期間中を除いて、人数が４０名までの「家族葬」ならお引き受けすることができます。
写真は、明順寺でおこなわれる「家族葬」のために専用に設計された祭壇の例（イメージ）です。本堂での葬儀は、一般の斎場とちがって落ち着きと重みがあり、お檀家さまに大変満足していただいています。
会場使用料などはご相談させていただきます。
これらの写真は、葬儀社さんの協力を得て、実際の葬儀を想定して飾りつけたものです。棺の前に「花祭壇」を設けたもの、「花祭壇」を置かずに棺の両サイドに「盛り花」を飾ったものを提案させていただいています。
「花祭壇」「盛り花」の費用は、会葬者の人数や予算に応じて、いかようにもなりますので、ご相談ください。
葬儀には大きな費用がかかるから、会葬者がいないから、などといった心配に応えられるよう、できるだけのお手伝いをさせていただきます。
明順寺「家族葬」の流れ（一例）
住職・喪主・葬儀社との十分な打ち合わせのもと通夜・葬儀の準備が進められます。
１． 本堂内陣・下陣の仏具が撤去され、ご遺体をお迎えし、祭壇をかざる準備が整いました。
２． 客殿も襖（ふすま）が外され、４０名分の席が用意されています。
３． 棺（ひつぎ）が到着、内陣に安置されました。
４． 祭壇をかざる道具類が運び込まれています。
５． 受付の準備も整いつつあります。
６． 花の祭壇が整いました。明順寺本堂にあわせた特別設計です。ご本尊が隠れないように低く、両側の生花が少ないことを想定して幅を広めにしてあります。
７． ご遺族は到着していませんが、住職のおつとめが上がります。真宗大谷派の正式な仏具（鶴亀の燭台・紙華・金香炉）が置かれています。
８． 午後５時、ご遺族が到着されました。「法名」が伝達されます。法名は、生前にいただくことをお薦めしておきます。
９． 午後６時、「通夜」が始まりました。『正信偈』のお勤めです。勤行（ごんぎょう）後、住職の法話があります。途中の退席者はいません。これが「家族葬」の特徴です。７時頃から皆さまでの食事です。
１０． 翌日、午前１１時からの「葬儀」です。ご遺族は１時間前に集合です。勤行は、「出棺前勤行」と「葬場勤行」からなりたっています。一同の合掌に始まり、合掌に終わります。
１１． お別れの準備です。生花が摘まれていきます。
１２． 皆さんでのお別れ、お花入れが始まりました。
１３． 「棺書（かんじょ）」です。本来は棺の蓋の裏面に貼りますが、お別れの最後に胸の上に置かせていただきます。亡き人は、南無阿弥陀仏となってくださるのです。
１４． 喪主の挨拶です。会葬者へのお礼、今後の決意などが述べられます。
１５． 出棺です。棺が霊柩車に移されます。このあと「町屋斎場」で荼毘（だび）にふされます。
１６． 収骨後、明順寺にもどって「還骨勤行・初七日忌法要」が併修されます。遺骨は、ご本尊前に安置されます。勤行後、住職の挨拶があって、皆さまでの会食となります。午後３時半頃の解散です。
※上記は一般的な葬儀の流れです。
※納棺まえに「枕経（まくらぎょう）」が勤まることもあります。
※花の祭壇をかざらずに、棺の両側を生花でお飾りする方法もあります。（写真下）
※「家族葬」は、一般会葬者がいないのが特徴です。お知らせした方々のみによって執り行われます。１０名・２０名・３０名・４０名の規模が想定されます。
※葬儀社関係の費用は、５０万円～１００万円・１００万円～１５０万円・１５０万円～２００万円です。祭壇・棺・霊柩車・火葬炉・骨つぼの種類、ハイヤー・バス・生花・食事などの数量によって異なることをご理解ください。
※明順寺本堂における「家族葬」では、指定の葬儀社に限らせていただきます。ご本尊 さまへの御礼（お布施）も含めて、詳細は住職にご相談ください。
参考記事：
葬儀
いいお葬式のために
帰敬式（ききょうしき）
葬儀の意味
葬儀をしないことはできますか
お布施の意味
お布施の額
お布施の目安
焼香の仕方
ネットワーク９「仏事に願いをこめて～通夜葬儀編」 （pdf 243KB）