タイ国に招へいされ出張

去る11月24日、在京タイ王国大使館から、ソムデット・プラニャナサンバラ大長老の王室主催の葬儀に、全日本仏教会を代表して出席してほしいとの依頼がありました。

聞くところによりますと、大長老の功績は大きく、国民に親しまれたことから、2年間葬儀を続け、いよいよ火葬するのだそうです。

12月15日、10:45発TG683便にてバンコク国際空港に。到着は現地時間の15:50(日本時間17:50)。およそ7時間のフライトです。

今回は、タイ国政府の招へいということで、シートはビジネスクラスです。

飛行機から降りると、迎えの者が。随行とともに王室のVIPラウンジに。そこには副首相以下たくさんの僧侶が私たちを迎えてくれました。

しばらくすると送迎車に乗せられ、ホテルへと移動。入国手続き、バゲージのピックアップも無しです。パトカー先導で「スコタイバンコクホテル」へ。ホテルではチェックインもなく、そのまま部屋に。政府担当官とSPがそばに寄り添います。とてもホテルの部屋から出られるような雰囲気ではありません。私がドアを開けて部屋に入るまでSPが見守ります。

翌日は、タイ政府副首相との昼食会です。招かれた世界各地からの僧侶は約70名。副首相から直接たくさんのお土産を頂戴いたしました。

14:00法要に参列のため「Wat Debsirindravas寺院」へ。読経やナムアミダブツが聞かれる中、1時間の待機。

勤行後、マハ・ヴァジラロングコーン皇太子が、出仕の僧侶たちにお布施と法衣を献上。その後「火屋」に移動して点火。日本で「火入れ式」といわれるものです。私たちも順次、それに続きました。

街中、黒い喪服を着た人があふれ続々と弔問に訪れます。約3万人と聞きました。テレビはすべて現場の生中継です。

なお、参列したのは火入れの儀式で、実際の火葬は別の場所で夜に。翌朝に収骨されるとのことです。

ホテルに戻って、あわただしく帰国の準備。夕食の招待はキャンセルしました。飛行場にはやはりパトカー先導の送迎車で、SPも同乗します。政府担当官・僧侶2名も別の車でついてきます。そのまま搭乗できるのですが、わがままを言って免税店を歩かせてもらいました。まだ政府担当官がついてきます(汗)。やっと分かれてタイ・ラーメンのお店に。ふとテレビを見ると、まだ現場の生中継が続いています。

23:15(現地時間)TG683便の夜行便で羽田に。午前7時、無事に帰国しましたが、何とここにも空港職員が迎えに。タクシーに乗るまでお世話してくださいました。

後日、タイ国大使館に行き、大使に謁見してお礼を申し上げたいと思います。タイ国の仏教事情がわかる貴重な体験をさせていただきました。

花で作ったお数珠で歓迎されました
花で作ったお数珠で歓迎されました

 

 

用意されたスイートルーム
用意されたスイートルーム
招待状
招待状
朝焼けのホテル
朝焼けのホテル
中庭の蓮
中庭の蓮
昼食会で記念品を渡す副大臣
昼食会で記念品を渡す副大臣
寺院全景(テレビ画面)
寺院全景(テレビ画面)
90歳の現・大長老(中央)
90歳の現・大長老(中央)
私も正装で臨む
私も正装で臨む
火屋の置かれたお堂
火屋の置かれたお堂
薪の上に棺を置いた「火屋」
薪の上に棺を置いた「火屋」
大長老導師による勤行
大長老導師による勤行
たくさんの弔問者
たくさんの弔問者